幼年期の終り アーサー・C・クラーク

大昔に読んだはずだが全く覚えていない状態での再読。
都市と星と比べてこっちは思ったより良い出来で、まさに歴史的名作。終末論的展開に人類進化ネタと今となっては流行らない主題でありながら、これほど書けるのは凄い。
表面的に有名な小説なのだが、その有名な部分は前半1/3で終わってしまい、残りはどうするのかと思っていると、まあまあ微妙な展開が続く感じで、それがわかってしまうと、確かにあそこまでが有名になる理由も頷ける。
もちろん時代を感じる部分も多々あるのだが、このくらいだったらまあまあ人に勧められる範囲か。