怪盗ゴダールの冒険 フレデリック・アーヴィング アンダースン

ホームズの頃の盗賊もの?というのだが、全然思ったのと違って良い意味で驚いた。
確かにタイトル通りに怪盗ゴダールが出てくるのだが、本人の出番がほぼ最低限で、こういう主人公が表に出てこない探偵小説はありなのか?
特にデビュー作の一作目では、小説ゴダールの作者が主人公だったりで、ひねくれているにもやりすぎで凄い。これが売れたというのだからへぇえという感じだ。
とはいえ2作目からはここまで凝った小説ではなく、手口もまあまあ珍しい感じくらいで凡庸なのだが、100年前の小説と思えば悪くはない。