ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 ダヴィド ラーゲルクランツ

作者死去からの別作者による新刊、ホームズとかならともかく、まだ10年程度でこういう手段をとるのはなかなか珍しいのでは。
で、独立した本としては、結構イマイチで、これ単独では普通に読める本ではない。とはいえ、前作の内容を咀嚼して上手く頑張っているというのは伝わってくるので、破綻のない続編をそれらしく書くという意味でなら、まあまあの出来栄え。翻訳のせいもあるだろうが、そこまで違和感もなく、一種のキャラクター小説みたいなものという感じだ。
とりあえず読める程度には面白いので、続きが出たらおそらく読むだろう。