絶対帰還 クリス・ジョーンズ

スペースシャトル事故で帰れなくなった国際宇宙ステーションの話、ノンフィクション。
そういえばこんなこともあったかな程度の危機で、内容も一般人向けなのでそこそこ。
問題なのは本の構成で、中間部分がほとんど回想になってるというのは、まあこのイベントだけで一冊は無理だとあたりまえなのだが、随分荒っぽい内容だ。
ただ意外なのは、実はこの部分が一番面白かったことで、なにせソユーズからスカイラブ計画とか、昔そういうこともあったなぁと思い出してきて懐かしかった。
当時はソ連の宇宙ステーションで長期滞在記録とかで新聞が賑わっていたのだったなぁとか。スペースシャトル前史の頃、正しくはスペースシャトルが登場するまでが一番宇宙が人気があったようにすら思える。
で、今やそんなスペースシャトルももはや終わり、国際宇宙ステーションも後何年かで終わり、次は民間のspaceXか中国の宇宙計画かの時代か、宇宙エレベーターもかなり遠そうで、自分の生きている間に宇宙への進展はあるのかしらという世の中なのが残念。