リングワールド ラリイ・ニーヴン

忘れないうちにノウンスペース物の主目的を読み始める。そもそもリングワールドを読むにはノウンスペース物読まねばというところからニーヴンを読み始めたのだった。しかし結局4巻が見つからないし古本屋にもないので諦めて、2巻まで続けて読むことに。

読み終えての感想としては、なるほどうーんと言う感じで、ノウンスペース物の集大成としての内容が思った以上に強くて、巨大建造物リングワールドの驚異に期待してると微妙と言う感じかな。。世間的にはリングワールドの凄さがアピールされてるけど、その辺比較的薄目なんだよね。宇宙のランデブーみたいなのを期待すると目的が違うというか。リングワールドの凄さに注力するだけでも十分話を作れたのではと思わないでもないが、それだけでは無理だったか。

しかしノウンスペース物をちゃんと読んでから来ると非常に感慨深い内容で、小道具レベルでは済まされない、ノウンスペースの完結編(まあ続編も書かれたのだが)として書かれてるのもあって、過去の歴史からの伏線が活かされていて、それだけで良い出来に思えてくる。まあ小説の出来栄えとか、話の進め方はあんまり上手いというものでもないけれど。

とはいえ、この巨大建造物リングワールドは確かに凄くて、これが描かれてるだけでSF小説としては十分満足できる内容であるのは確か。もっと凄い建造物が出るお話とかあるけど、比較的?現実寄りなバランス感覚が良いところなのかな。