タムロンのレンズ

最近のミラーレス用レンズを見てて思うのは、タムロンのレンズは企画が上手いということ。今時目新しいところも無いカメラ用交換レンズの中で、まだこんなアイデアがあったのかと驚く。

当たり前だが工業製品なので、価格、重さ、性能等のトレードオフなのだが、その選択が上手くて、どちらかと言うと低価格路線なので価格は上げられないし、必然、最高の性能を狙うのは難しい中で、広い実用性と、そこそこの性能という狙いが上手い。
他メーカが逃げがちな高級感とか触った感触とか、そういう感覚の良さみたいなのを捨ててるのが特に良い。

そもそも、レンズの良し悪しというのは、大昔は素人でも悪いレンズが簡単にわかるレベルだったのだが、ミラーレス時代になって、設計が良いのか、電子補正の威力なのか、大体のレンズはほとんどの人が見て問題にならない性能になってしまっており、
はっきり言えば値段に対して得られる効能が見合わない商品になっている。

こうなってしまうと、確かに高性能なのだろうけど、ほとんどの人には区別のつかない高価なレンズというのは、前述の高級感とか感触とか、曖昧でブランドビジネスに入り込んでる感じがあって、そういうのを嫌う人にはタムロンのレンズが売れるのは必然だし、そしてそういう人は決して少なくないどころか、非常に多いというのを証明していると感じる。