α9が普通新型カメラでは無いと思うところは

連続的な進化でなくて、今までにない、未来のカメラはこうなるってのを現物で、しかも予想していなかったところまで見せてくれたことだと思う。
今更だがカメラ雑誌とか、WEBとかでもグローバルシャッターや、有機センサーとか書かれているものの、それで結局どうなるのか?というのが具体的ではなかった。
グローバルシャッターが出来ればシャッター機構が不要になるというのは解るが、それでどういうメリットが生まれるのか?、単に高速シャッターが切れるようになると言っても、1/8000以上のなんてレンズを考えれば不要だし、単にシャッター機構をなくしてコストダウンとしか思えなかったからだ。
また、DRAM積層センサーにしても、自分の使ってるRX10M3がそれを積んでいるのだが、単にスローモーション動画のための機能としか使われてないし、歪みのない電子シャッターが使えると知ってはいるが、そもそも電子シャッターではAF追従しないので使いようが無く、特にRX10M3でメリットを感じることもなかった。
そこでα9を見ると、積層センサーのメリットが従来知らなかった形で現実化されていて、私にはスマホ向けのセンサーの売りの一つとして開発されたと思っていた機能が、実はα9でこうやって使うために開発されていたのだと言われても納得してしまいそうな形で完成している。
こんなのが作れると解っているなら、RX100やRX10にも最初から入れておいてくれればいいのだが、まあそれはそうとしても、これで今後のカメラの新しい正解は作られたので、後はこのまま連続的な進化をするだけで十分と感じる。
例えばスポーツ向けの連射機で比較するとしても、今は20コマだが、別に30コマでも40コマでもまだまだ上げられるわけで、そうなるともうクラスが違うところになるだろうし、過去レフ機の最後の拠り所だった高速移動するスポーツ物についても、ミラーアップ前提での予測AFに一日の長があるにしても、そもそも常時AFしてる方式のほうが有利なのは明らかなので、たとえα9が超えていなくても早晩上回れるのは当然の話しだろう。
まあとりあえず、自分としてはα9なんてとても必要ないので、RX10のM4はRX100M5からの移植でなくて、この辺の機能を取り込んでほしいだけか。
あと興味あるのは雑誌、WEBがどう書くかで、まあミラーレス故のAFの弱いところ?とかをいかにそれっぽく書くかに期待している(笑、理屈の上では、ミラーアップしないα9の方が有利なのだが、そこはそれ、数値に出せない微妙な表現でなんとかかな。