宇宙が始まる前には何があったのか? ローレンスクラウス

小説ばかり読んでないでたまには頭の体操がてら宇宙論に手を出してみる。
昔この手の本をいくつか読んでいたこともあって、特別難しいところころもなくあっさり読み終わったが、一般人向けにしては説明が簡単すぎて多少は知っている人向けと感じる。
で、よく言われる宇宙の始まりはビッグバンより前のインフレーションで、その前の部分がメインかと思ったら違っていて、これは日本語タイトルに騙された感じ。個人的には無から空間と時間と物理法則が生まれるところ。空間はともかく時間も物理法則もない無から生まれるというのはどういう意味か、時間の変化も無い?のに変化する?とか思っていたのだがこの辺は案の定省略されていた。。
あと、大量に出てくる神様論との戦いは日本語版では省略していいのではと思う。あちらの世界ではそんなに神様なんて信じる人が多いのか驚きだが、この本が話題になったのもそっち方面で有名なだけでは?とすら思えてくる。まあドーキンスも出てくるのでわかってはいたのだが。
ついでに本の構成がいまいちで、もうちょっと順序建てて書くとかすべき、なんで知識が広がっていく書き方をするのが普通と思うが、どうも前提として色々わかってることになっているような。