大規模システム開発の失敗とか、、

最近ニュースになった巨大システムの開発失敗で違約金とか。
非常に珍しいというか、普通どんなに遅れても最後まで付き合って作り上げるのが常識と思っていたが、それがここまで表に出てくるとは。
分割発注とか決算絡みで、契約を重視する考え方になったからか、違約金払って降りるというのは非常に不思議だ。
大昔から人気の動かないコンピュータは数限りなくあったのだが、大抵はそれでも最後には何とか?しているので、いつかのIBMが裁判やってた件は例外と思っていたのだが。
で、日本のシステム開発力が落ちているという見方もあるそうで、原因はSI業の不人気と産業従事者の人数の低下?にあるとか。たしかに人は減っていると思うが、レベルはまあ、昔も酷いのは多かったし、今もまあ酷いのは酷い。内容が高度化しているというのもあるが、コントロールできない程厳しくなっているとは思えない。とりあえず入ってくる新人さんなどを見ていると、まあこれは氷河期の影響なのか、昔と比べるとよく知っている。が、それでも続かないのがこの業界なので、仕事をしてみてレベルが上がってる感じはあまりないのが残念だが、逆に言うと下がっているという感じもない。
なので、私見では赤字プロジェクトを出さない方針と、随意契約的な継続策が難しくなった今、無理をしてまで最後まで付き合うSIが減ったのだろうと考えている。そういう意味ではこれは良いことで、客の無謀に付き合わず、契約ベースな仕事をしているというグローバル?なやり方になったということか。が、もちろん客側のレベルは当面変わらないであろうから、今後はこういう無理な案件での開発失敗というか諦めるケースが増えてくるのではないか。
そうなると、昔ながらの最後まで付き合うSIが見直されて、元通りの随意契約狙いになりそうな感じがある。
逆には、契約ベースでの案件を上手く動かせる客とSIも生まれるかもしれないが、個人的にそういうのは向き不向きがあり、向かない所にはやはり無理だとしか思えない。