アイ・コレクター セバスチャン・フィツェック

出たら買うはずのフィツェックの新刊ってもう5年前の本だが、、
著者の過去作からまた叙述トリックか、信頼できない語り手か、サイコスリラーだからって毎回アレな展開で許されうと思うなという不安感ばかりだったが、
読み終わってみるとその辺はうまい具合にこちらの予想を外してくれてなかなか凄い。落ちの返しはちょっと微妙な感じもあるが、全体に完成度が高い。
比較的、現実的な話なので、ラジオ・キラーと並んでオススメできる本だと思う。
とはいえ、最後はこれで終わりで良いと思うのだが、なんと続編があるそうで、しかも未訳(笑、5年経っても出てないということは、よほど売れなかったか。。。
私としては、北欧ミステリよりはミステリっぽいし、シーラッハのあれと比べても普通に読めると思うのだが。