地獄の静かな夜 A.J. クィネル

クィネルも昔読んだ作家だが、日本で発表された短篇集があったとは。
内容は、いつものクィネルの長編と違い。ある程度自由に展開できているためか、意外な話が多くて面白い。長編だと定番なストーリーになりがちで、あの世界観を楽しんでいるうちは良いが、慣れてくるとあまり上手くない作家の技量に粗が見えてきて読めなくなる印象だが、短編だからかあまり目立たない。
もっともあまり上手くない作家なので、粗を楽しむ余裕が必要ではある。