レッドストームライジング トム・クランシー

亡くなった時に積んでおいたもののようやく読み終えた。
この作家はある意味下手な小説家で有名で、レッド・オクトーバーも何年か前に読んだ時にはかなりげんなりした記憶があるのだが、今回は普通に読めた。
まあもちろん上下でこの厚さなので時間はかかるのだが、翻訳も古さを感じるもののまあ読めるし、ストーリーも第3次世界大戦ものだが、あえて大きなところを避けて書いているのもあってわかりやすい。
今読んでもすごいと思うのは80年台半ばでここまで取材していること。ネットもない時代、さぞかし大変だったろうし、これほどのディティールは今でもなかなか書けるものではない。この作家もこの頃は真面目に下調べしていたのだなあとか思う。
残念なのは、作者がここまで頑張って書いた本は人によってはこれが最後と言われているところで、一応他作品も積んであるのでいつか手を付けるだろうか。