なんでも部品を集めて組み立てるだけでカメラが作れるのでという見方で外国の、例えば今日のNX-1とかを見る向きもあるが、全然違う。あれこそまさにコモディティの反対。究極の自社技術の塊だ。
メインプロセッサからメモリ、液晶デバイス、EVF、センサー、この辺の部品を全部自社で研究設計製造までしているメーカなんて日本にもない。レンズだって一応自社設計製造とのことで、他社から買ってくる部品なんてあるのかしらの世界。
例のiphoneでは日本製の部品が多数で〜なんて新聞を見て笑ってしまったが、ああ、日本製の部品もキーデバイスから脱落してもうこんなに減ったのねというか、もう日本メーカなんて下請けにすらならず、中国に下請けに行っているが、それもどれくらい持つことやらの現状。
というわけで、全部自社で専用部品を使えるのだからある意味かなり優位なのだが、スマートフォンと違ってさすがに数が出てないためか、今ひとつ上手くいかないのが難点か。それでも買ってくるのではない、自社で全部作るという姿勢は日本メーカこそ見習うべきなのだ。もちろん、今更無理なことはわかっているが。
