ミレニアム スティーグ・ラーソン

作者が亡くなったのに4巻目が出るというのを見て、また、映画も積んであることから、長らく積んでいた3部作をまとめて読むことに。
1作目は、、孤島ミステリ?みたいな凄い家系図が提示されて期待したが、どうもそういう話ではなかった。もっとずっとエンターテイメント寄りで、素直に面白い小説。
北欧小説は例によって暗いイメージだったが、これは割りと明るくて、しかしスウェーデンらしさ?も感じられる。
2作目3作目は連続物で、もうミステリというよりスパイ小説、スリラーとかなジャンルであるが、それほど厳しい展開にならないので安心して読めて良い。
総じて手応えのある小説ではなくて、読みやすく面白い小説なのでこんなもんか?とも思うが、こういう小説を上手く書くのもなかなか難しいのだと思うので、やっぱり名作だ。
翻訳も素直で読みやすく、会話文との分量の割合も緩いため、情景感という感じではないか、グーグルアースで地理を見ながら読むとわかりやすい。
ストックホルム中心部の辺りとか、東京と違ってすごく狭い範囲に舞台が集中しているので、偶然の展開もまあありか、と考えてしまった。