脳を鍛えるには運動しかない!

アメリカで売れた?運動によって脳に起きる化学的な効能についての話。
例によって向こうの本なので、最初に結論、続いて根拠付けとその解説が延々と続く構成。
一般向け科学の本でよくあるのだが、どうも根拠付けを厚くすることで説得力を増すと言うよりも、
物量で見せることで読まない読者を圧倒する作戦のように思えてしまう。

結論は、運動によって実際に、生理的、科学的に脳は活性化されるので、運動は大事だと言うところ。
向こうでは気分の問題や考え方、性格すらも、ある程度脳の化学的な物質の量質で説明できるとしている
こともあり、向精神関係の薬が売れる欧米はともかく、その辺りが精神論主体の日本で読者が納得するかは
疑問だと感じた。

個人的に、この本をIT業界に応用するならば、IT業界が鬱病とか、精神的に厳しいと言われる所以として、
他の同様に苦しいであろう業界と比べて、体を全く動かさないからだと説明できる。つまりIT業界は運動が
出来ない分、他の業界より余計に厳しい世界になっているのではないか。