情報処理産業の国際競争力とか

よく卑下される日本の情報処理産業だが、MSやGoogleと比較するのはそもそも業界が違うので無視するとして、
アクセンチュアとかのコンサルと比較するのも正確ではないと思う。
しいて言えばEDSだったが、今は何故かHPに買われてしまった、、、

というわけで、外国で日本のSIみたいな会社と比較すべき適切な会社がまず見つけにくいので、
比較することそのものが間違ってると感じる。

インドの大手とかを見てると、日本のSIに近い感じもするが、雇用契約とかが緩いからか、日本では
できない大量採用&大量解雇を行えるため、日本で言う大手SI+中小の合体みたいな形態と考える。
とはいえ、インドは内需のIT需要が小さすぎるので、主にアメリカからのオフショアで成り立っているのが
日本との違いで、他にもパッケージ優先とかあるが、これもアメリカの仕事を持ち込んでいるのだから
当然であり、それほど際立ったこととも思えない。

で、情報処理産業の国際競争力だが、もちろんそんなものは無い。なぜなら、インド大手を見るとわかるが、
基本的にこの業界はある程度優秀な人間が低コストで雇えるところに競争力の源泉があるので、そもそも
先進国の賃金で国際競争力のある仕事をしろというのが無理な相談だからだ。

例によって、開発手法で効率化することで〜という意見もあるが、そんなのはもう昔から使い古されてきた
言葉なのでとっくに飽きてる。素直にこの業界の仕事はマンパワーのみですと言えばいいと思う。

結局、最後には英語でなんでも出来る会社はインドに仕事を発注すればいいし、出来ない会社は日本の
情報処理産業が掬い取って生きていくだろう。そのまま、日本語を使う企業の力が、日本の情報処理産業
の国際競争力とイコールだと思う。