ラジオキラー セバスチャン・フィツェック

これはかなり面白い。前に読んだサイコブレイカーは微妙だったが、このレベルの本が書けるなら、作者の本を全部買ってきようかと考えている。
話はありがちなスリラー・ミステリだが、展開の変化のさせ方が上手い。久々に電車を乗り過ごした。
こういう本では、ディーバァーも上手いのだが、慣れてしまったせいか目新しさがなくなっており、この本みたいな予想の出来なさではないため。もはや答え合わせになってしまっている。
翻訳はちょっとぎこちない感じであるが、まるでアメリカの本みたいなドイツ語ミステリと思うとこのくらい違和感があってもいいか。