ODMメーカの力が変えていく

例えばAppleとか、工場は一つも持っていないはずで、製造工場は例のクアンタ、コンパル、ホンハイその他な台湾ODMメーカが製造している。というかノートPCのほとんど、携帯電話の大半もこの辺で製造されているはずで、垂直統合の代名詞な会社でも水平統合していると思う。
当然製造だけでは儲からないので、設計にも手を出しており、例えばGoogleタブレット作ろうとかで、あっさり作れるのもこうした水平分業の成果だろう。
最近、MSがSurfaceとか、自前でWindowsパソコンを作るとか言い出しているが、もちろんこれだって自社で工場立ててなんてやるわけなく、その辺で作ってもらう前提であるはずだ。
というように、製造請負(ODM)メーカの力が強くなってくると、ソフトウェアメーカが割と簡単に?ハードウェアまで作れてしまう。なにせPCメーカも大部分は設計からODMまかせな状態では、さしたる差異化も難しい。
という形で、もともと電機メーカとかPCメーカが強かった設計製造能力の大部分がODMメーカに移行した今、これら従来型のメーカのアドバンテージは非常に少なくなってしまい、その気になればMSがWindows9は自社専用とかやることも不可能ではない時代が来たのではないか。
とまれ、それじゃあソフトウェアの時代で、ソフトウェアが弱い会社はダメだ論になってしまって個人的には嫌なのだが、如何せん高度なハードウェア製造という方向性が弱くなってしまっている現状ではどうしようもないのか。。
その点ハードウェアの優位性が未だ効いているのがカメラなのだが、これもどこまでソフトウェア処理に置き換えられてしまうのかと考えると、通常用途ではスマフォにソフトウェア処理の補完でなんとかされてしまいそうではある。