クラウドコンピューティング

昨年あたりから流行のクラウドだが、自分はバズワード派だ。
この業界はある意味いきずまっているので、常に新しい流行が必要なのだし、数年毎にこのような波を起こしてもらうのが
望ましいと言う程度と考えている。なので、クラウドブームもまあ年内かなと思っている。

で、メディアはというと、なんかもう一種のパラダイムシフトみたいな扱いだ。
数日前の日経では、日本経済衰退の理由としてグーグルとアマゾンのような企業が云々とあったが、何故アマゾン?と
見ると、これもクラウドという文脈で書かれていて、もう眩暈がしそうなほどだ。

もともとクラウドはある意味データセンタ等のインフラ提供側の方法論みたいなもので、従来型をクラウドに変えたからと言って
別段ユーザが意識するものでもないし、特に今はクラウドでコスト削減とか、はっきり言ってクラウドよりコスト削減の方が
はるかに強力なキーワードとして機能している。

さらに細かく言えば、クラウドは何故か仮想化と結びついていて、従来のハードを仮想化して纏めればクラウドということらしい。
こんな程度の話が、なんでメディアに出るとあんなに大きな扱いで一般向けに説明されるのか理解に苦しむ。

もうひとつ書いておくと、グーグルでクラウドについては、例の広告モデルからの脱却が出来なければ、他と同じく
失敗例となるだけではないのかと思う。特に不況で広告予算の削減が効いてるグーグルに、現状を打破する力があるのか
疑問があり、正直クラウドやグーグルOSはそれには力不足だと考えている。