転落の街 マイクル・コナリー

そういえばベトナム帰りのボッシュはこの時点で何歳?、もう定年迎える年齢のような。
そして今回の悪役はずいぶん懐かしい登場人物が出てくるのだが、この人物が登場したのって出版年で10年以上は離れてるはず。読者は大変だ。
本書の出来はというと、悪くはないんだけどそこまで良くもないという感じ、色々な軋轢がテーマなんだろうけど、その辺は自業自得という感じもあり微妙。
全体には丁寧に書かれてて香港編と対照的に地味だが、その分展開も地味で、案外あっさり終わったというか、大ボスは続編に持ち越されたのだろうか、これで終わりではないはずで、この本の中でまとめきれなかったのか?とは思った。